小ネタ用
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SHOW AND HIDE * PLUGIN
2014.11.23 Sun
よく分からなくなった。
何も無い
ただただ白い視界
まるで私のような 何も無い世界
『ああ…これは夢』
ぼんやりとした意識で考えた。知っている。これは夢。でなければこの広がっていく真っ赤な海にもっと悲鳴をあげる筈なのに。これは死の証だから。
-あのひと が しんだあかし-
溜まっていた涙が紅い海にぱらぱらと落ちた。海に浸かった緋い宝石を掬いあげ眺める。とても綺麗な紅い宝石だ。
『嗚呼 これはあの人の白いお顔によく似合うわ』
とぼんやり思ったのも束の間。
-それは だれ の こと ?-
次の瞬間視界が闇に覆われ始めた。そしてその暗闇から誰かが手を伸ばしている。
今日もまた迎えが来たのだ。
私は今日もその手をとって新たな朝をむかえる。
その闇は永遠。
手をとりゆく先は別の世界。
彼女の償いは永劫続く。
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魔女が目を覚まさない理由。
毎日魂は少しずつ別の世界へ切り離されて飛ばされている。
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